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日々妄想を糧に生きております。
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滝君は綺麗な人だ。

「聞いてる?」
「え、あ、はいっ!?」

榊先生に課題を提出する為、音楽室に入ればそこに居たのはやっぱり榊先生に用があった滝君。
今日に限って会議が長引いているらしい榊先生を二人で待っていたんだけど。

「ぅわっ!ゴ、ゴメン全然聞いてなかった!」

滝君と音楽室って絵になるなぁ、なんてぼーっとしていた私は滝君の言葉を全く聞いてなくて。正直だね、と笑われてしまった。笑い顔も綺麗だなこの人。

「だからね?」

すい、と近付く滝君の手。細くてとても綺麗な指は男の子だなんて思えない。その手が私の頬に添えられた瞬間、呼吸を忘れてしまったかのように身体が動きを止めた。な、なんなんだろうかこのシチュエーションは…!

「可愛い唇してるよね。って」

穏やかな笑顔で滝君はそう言って。親指は感触を楽しむようにゆっくりと私の下唇をなぞって、離れていった。

「すまない。遅くなった」
「監督」
「…さ、かきせんせー」

指が離れてすぐ、計ったようなタイミングで音楽室に榊先生が帰って来て。

私が課題を確認してもらっている間に、用事をさっさと済ませた滝君はドアへと向かう。
ちらりと目を滝君にやれば、彼は振り返ってそれに気付き、にっこりと笑って何事もなかった様に出て行ってしまった。

その後に榊先生の声なんて私の耳に入る訳がなくて、私は結局課題を再提出するはめになった。

帰りにテニスコートが見えて、やっぱり滝君の事を思い出してしまう。


滝君は綺麗な人…だったけど。
うん……変な人。だった、な。

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うっし!間に合いました!
滝誕生日おめでとう!

そしてミュ木手のルークも誕生日大変おめでとうございます!

滝の手は綺麗なんだけど、触ってみるとゴツゴツしてると思う。肩幅もそこそこ広いと思うのです。だって男の子だもんね!
そんな滝は私の脳内で何故か唇フェチです。


おめでとう2人とも!



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